日曜はじまり日記|9月27日〜10月3日

9月27日(日)くもり時々雨

涼しい。家族間でヒートテックを取り違える季節。
朝、竹内結子さんの訃報を知った。まともに想像したり考えたりしまうとしんどくなりそうなので、感覚を閉じて、情報から距離を取る。
仕事から帰宅し、父が毎週見ている半沢直樹の最終回を横目で見ながら夜ご飯を食べた。毎度、ああいう振り切った演技するの楽しそうだな〜!と思う。真面目に見たことがないのでストーリーは知らないが、悪がしっかり悪で正義がわかりやすく正義という世界、ある意味潔い。
最近、『おやときどきこども』に書かれていたことを度々思い出している。子供同士が喧嘩をしたとき、必ずしも一方が正しくてもう一方が間違っているわけではなく、どちらもある程度正しいということが往々にしてある。その矛盾自体をちゃんと教えたほうがいい、という話。「曖昧な状態を受容することはお互いに痛みと不安をともないますが、白黒つけられない矛盾と葛藤の中にこそ人間らしさがあるのだとすれば、子どもがそれを味わうことに何の問題があるのでしょうか」
わかりやすい善と悪があって、どちらかを断罪することで解決するようなことって、日常生活ではほとんどない気がする。それぞれの事情の中でやったことが結果的に摩擦を生んでしまうことは多々あるけれど、どちらも悪いわけではなくて、だから話し合いが必要で。白黒つける以外の振る舞いが滑らかにできるようになりたいと思いながら、いつもうまく立ち回れず右往左往している。
昨日届いていた浅野さんの版画を額装して部屋に飾ったら、佇まいがとても良い。光の具合で見え方が変わる感じも楽しい、うれしい。


9月28日(月)晴れ

休日。ザ・秋晴れって感じの晴天。ともちゃんは幼稚園なので、たいちゃんを連れてみんなで海の近くの公園へ。ローラーのすべり台にひとりで嬉々として上っていったので、すごい!ひとりで!と言いながら見守っていたら、ローラーだったことが予想外だったようで、案の定すべり台の途中で大泣き。そのときに撮った写真をあとで見返したら、顔をぐしゃぐしゃにして泣きわめいている本人のまわりで大人たちが笑いをこらえている。良い写真。最後にシーソーみたいな船の遊具だけはひとりで上り降りできるようになって、ちょっとだけ自信がついたよう。何度も何度も上っては降りてを繰り返して得意気だった。
海側から内陸を眺めると、田んぼの向こうにマンハッタンみたいなビル群が見える。こうやって見ると、仙台って小さな街だなぁと思う。


9月29日(火)晴れ

夜から昼に引越ししたsessionをタイムフリーで聴きながら通勤。この番組が続いてくれて本当に良かった。 昼休み、外のベンチでパンを頬張りながら、このあいだ石巻で買った夏葉社の『漱石全集を買った日』を読み始める。何かを読み始めるたびに読みかけの本が増える今日この頃…というか、ずっとそんな繰り返しだ。序盤で本の購入記録を付けているという話が出てきて、わたしもやろうかなと思った。あとで見返したら楽しそう。定禅寺通りのケヤキがもう紅葉し始めていた。


9月30日(水)くもり

自殺報道を見ないようにしているものの、相変わらずテレビでセンセーショナルに報じられているらしいことは見聞きする。そのせいか最近、元気がなさそうな人を見ると妙に心配になってしまう。わたしは本気で死にたいと思ったことはないけど、ずっと何かに追われていたり、抱えているものすべてを手放したいという気持ちになったとき、ここで事故にでも遭えば楽になれるのかなと思ったことは何度かある。延々と出口が見えない状況の中では、今を生きようみたいなメッセージよりも、現状に小さな風穴を開けるような具体的な逃げ道があって欲しいなと思う。でも、こうしてここに日記を書いているうちは死なずにいられる気がするな、と、今日ふとそう思った。この日記はわたしにとってセーフティネットみたいなものかもしれない。 別に病んでるわけでも辛いわけでもなく、いたって元気です。腰がちょっと痛いけど(たいちゃんを抱っこした拍子に痛めた…)、それ以外は通常運転。ただ何となく、ずーんと体に暗い影が落ちていくような感覚があって、だから心配な友人の顔がちらちら浮かんだりして、不安にはなる。
今日はともちゃんとたいちゃんに焼き芋の絵本を読んであげた。土まみれのサツマイモたちがシャワーを浴びて、焚き火にもぐり込んでおいしい焼き芋になるはなし。家の庭にサツマイモを植えていて、ちょうどいま葉っぱが勢いよく伸びている。焼き芋楽しみだねぇと言うと、「でも虫さんが葉っぱたべちゃうんじゃない?」とともちゃん。「葉っぱは食べられてもお芋は土の中にいるから大丈夫だよ」「でもモグラさんがいたらたべられちゃうよ」「そうだね、モグラさんがいたら食べられちゃうかもね」
もう焼き芋の季節かぁ。少し前までは夏だったのに、早い。


10月1日(木)くもり

中秋の名月。くたくたで帰宅したら新米が炊かれていた。昨日、叔母が「1分1秒でも早いほうが良いと思って!」とわざわざ夜に届けてくれた新米。新米って何でこんな美味しいんだろう。


10月2日(金)晴れ

休日。出かける前に父のいる畑に寄って、インゲン収穫。隣の畑の方から無花果の甘露煮をいただいた。10時過ぎにたいちゃんとすこし遠い公園へ行くと、近所の保育園の子たちも来ていて萎縮してしまい、抱っこ抱っことせがむばかり。すべり台も抱っこしてすべった。
お昼に帰宅したらどっと疲れてしまい横になる。生理がきたのですこしのことで体力消耗する感じ。ひたすら眠くて昼寝。あっという間に日が暮れた。夜ご飯は、ピーマンをごま油で炒めて塩昆布で味付け、白ごまを振ったものを作った。職場の方に教えてもらったレシピ。簡単!これがすごく美味しくてハマりそう。あとは春からずっと採れ続けているニラで定番のチヂミ。そして初めて壺ニラを作った。にんにくが効いていて、ご飯のお供にちょうど良い。ラーメンに乗せても美味しそう。


10月3日(土)晴れ

『漱石全集を買った日』読み終えた。作家や本のタイトルがたくさん出てきて正直分からないことだらけだったけど、不思議と読むのをやめずにどんどん読めた。人が本当に好きなものについて語る文章は不思議な引力があって面白い。いつか読もうと思いながら積読になって久しい名著たち(たとえば『月の六ペンス』とか『重力と恩寵』とか)を、本棚から抜き出して読みたい気持ちになった。