日曜はじまり日記|10月4日〜10月10日

10月4日(日)くもり時々雨

仕事でエネルギーを使い切り、でもその中でちょっと嬉しいこともあって、仕事帰りになかっちゃんに電話をしたら、ちょうど新潟のf3で宮脇さんのトークイベントが終わったところだというので、ビデオ通話にしてもらった。f3の小倉さん、宮脇さん、アサノさん、耕さんもいて、イベント終わりの充足感が伝わってくる。新潟行きたかったな〜。香川で出会った人たちを見ると安心する。
香川への懐かしさで満たされながら帰宅して、一子さんの『降伏の記録』をぱらぱら読み返していたら、本の中の出来事がたったの3年前のことだとわかり驚いた。もうずいぶん昔のことのように思える。一子さんに出会ってからわたしも日記を書いたりするようになったけど、以前と違っていまは書けないことがたくさんある。組織に属さず家族とも離れていた数年間、自分に正直でいることを素直に選ぶことができた頃は、楽しくもあり苦しくもあった。地元に戻ったいま自由は減ったが、書けないことがあることは、わたしにとって幸せなことのような気がしている。
転々と暮らしを変える時期は終わって、たぶんしばらくはここに暮らすのだろうと思う。これまでに出会った人たちと今の生活が、すこしずつ緩やかにつながっていったらいいな。香川を離れるとき、根無草みたいなわたしに「点と点をつなぐことはできる」と言ってくれた人がいた。地元に戻ってきたことで、これまでの積み重ねがリセットされたような心細さを感じていたけれど、時々小さく点と点がつながることもあり、それがとびきりうれしかったりする。宝物みたいなつながりが思い出で終わらずに、形を変えて続いていくのは本当に心強い。もうすこし能動的に人と関わってみたいと思えた日だった。


10月5日(月)くもり

昼休み、外のベンチで吉田篤弘『針がとぶ』を読み始める。半年くらい前に火星の庭で買った本。数ページしか読んでないけどすでにすごく好きな予感。秋風が気持ち良いなぁと思っていたら、葉っぱや枝がバラバラ落ちてきて危険を感じた。
やらなければならない仕事がたくさんあるのにどうしても気力がなく、定時で上がってカネイリへ。石垣さんの本屋の開店祝いに何か贈りたいなと思い、本を一冊買った。そのあと目的もなく古本屋に寄り、本を2冊買った(そのうち1冊はすでに持っていたことにあとで気づいた)。疲れているなら早く帰れば良いのに、今日はその元気もない。無性に旅に出たい。


10月6日(火)晴れ

仕事終わりに同僚とご飯。コロナ以降ほとんどそういう機会がなかったので新鮮。何となく入った餃子屋さんでパクチー餃子などを食べた。異国のスパイスの香りがした。
明日の夕方、県内のあちこちに爆破予告メールが来ているらしい。いたずらなんだろうけど、不穏なのは嫌だ。


10月7日(水)晴れ

良い天気。通勤中、秋!って感じのうろこ雲にテンションが上がり、信号待ちで写真を撮った。自販機に温かい飲み物が登場したのでホット緑茶を買った。このところとても疲れていて、なぜか東京で働いていた頃のことをよく思い出す。仕事帰りに駅のホームでぼーっと電車を待っているときの、孤独と気だるさとぬるい風。あの頃よりはだいぶ大人になって、自分にケアが必要なタイミングがわかるようになってきた。でもそれが今だとしたら、誰に頼ったらいいんだっけ。転々と場所を変えて生きてきたせいで、手を伸ばせる距離が心許ない。


10月8日(木)雨

急に寒い。最高気温15度。22時くらいに帰宅したら母が栗ご飯を出してくれた。栗ご飯!神様への貢物みたいな食べ物(というイメージ)。疲れた心に沁みる。


10月9日(金)晴れ

休日。姉とたいちゃんを誘って、先月末にオープンした震災遺構中浜小学校へ。高速使って車で1時間。避難した全員が助かった校舎ではあるが、それは偶然の重なりの結果であってあの判断が正しかったのかは分からない、ということが強調されていた。防災教育の側面に力を入れているというだけあって、来た人が自分に引き寄せて考えることを促す仕組みがしっかりあり、正直予想してたよりもすごく良かった。
途中、解説員のおじさんに「何年生?」と声をかけられ、うろたえる。中学生か高校生だと思われたらしい(昭和生まれなのに)。普通に「えっ」と動揺してしまいうまく返答できずちょっとへこむ。とっさに軽やかに笑いに変えられる機転が欲しかった…。しかし、自分は若く見られがちだと思っていたけど、それって若いというより幼いっていうことなんだなということが確信に変わった。佇まいが頼りないのか、服装が野暮ったいのか、どうすれば大人に見えるのだろうか…。
帰りに一人一本、きれいなガーベラをいただいた。コロナの影響で困窮している花農家を支援するために来場者に配っているとのこと。たいちゃんは赤、姉はピンク、わたしはオレンジを選び、帰宅して早速リビングに飾った。


10月10日(土)曇りのち雨

休日。曇天。どんより暗い。先日たくさん無花果をいただいたので、セミドライ無花果をつくることに。無花果をよく洗って水気を拭き取り、4等分に切ってオーブンで1時間半くらい乾燥させる。甘味が増して良い感じになった。
ともちゃん、ちょっと前まではひとりでトイレに行けなかったのに、今日はひとりで行ってガチャリと鍵を閉めた。大人になったなぁ(じーん)。