中田日記|10月11日〜10月17日

10月11日

仕事終わり、「昼食べて帰るなら一緒に鍋を食べよう」と誘われる。冷蔵庫から出てきた鍋の中には、くたくたに煮込まれたスズキ・豚肉・しめじ・豆腐・白菜が入っていて(昨日の昼に作ったらしい)、そこに更に牡蠣も投入してなんだかすごいことに。おいしかったです。今日は耕さんが早めに帰ってきたので、タガヤス堂の隣にできた古本屋まで散歩に出かける。パフォーマーのおじゃるずさんが作った、芸能とサーカス関連書籍が中心の店で、今は世界のノートフェアも開催中。藁細工や土人形、佐渡関連書籍も並んでいる。ある分野に特化した店は、知識がないことを気にして避けてしまいがちなのだけど、一冊手に取って「ちょっと気になる」を伝えると、武内さんがどんどん話を聞かせてくれるので、とても楽しかった。知識がないのは当たり前だし、素直に教わればいいのだよな。おじゃるずの二人は、本当に色々なことを知っていて、実践していて、会うと圧倒される。それでいて、とても優しい。耕さんはノート術を熱心に聞いていた。ちょっと立ち寄るつもりが、長居してしまって外が真っ暗。電灯のない道を、恐る恐る帰る。珍しく居酒屋で夕飯を食べ(自家製プリンのおいしい焼き鳥屋さん)、羽茂温泉に入り、家に帰ってすぐに寝た。

10月12日

メモし忘れて何も覚えていない!なんとか晩ごはんの記憶を捻り出した。鶏もも肉・長ネギ・ニンニク・生姜を茹でて、茹で汁をスープに、鶏もも肉はアボカドと柚子胡椒で和えたものを作ったのと、耕さんが、マコモダケとニンニク炒めを作ってくれた。なんだかいい食卓になって、二人で満足した。

10月13日

休み。

午前中は、「東京ポッド許可局」を聴きながらシソの実を枝から外す作業。モスバーガーの会長がゲストで、「モスチキンは山梨」という話で盛り上がっていたので、今日はモスチキンを食べることに決め、出かける。秋晴れ。車の窓から入ってくる風が最高に気持ちがよくて、こんな日は、わたしのお気に入りの川を紹介したい。まず川に行って、二人で川を眺める。気に入ってもらえて嬉しかった。夏はくるりをよく聴いていたけれど、稲刈りの終わった田んぼや、どこまでも続くススキの道、柔らかな秋の光にはなんとなくしっくりこなくて(夏に聴きすぎたからかも)迷走した結果、はっぴいえんどに辿り着き、「暗闇坂むささび変化」を熱唱。久しぶりに聴く「風をあつめて」にも、しみじみ感動した。いい曲だなぁ。へんじんもっこで、ソーセージとサラミのセットを麻子さんと実家に送り、TSUTAYAで夏葉社の島田さんが紹介されている「AERA」を購入したあと、モスバーガーでモスチキンを買って、海沿いの広場で食べた。ちょうど夕日の時間で、この日の空は本当に美しく透き通っていて、日が暮れるまで眺めていた。犬を散歩するおじさんや、スケボーの練習をするお兄さんたち、海辺を散歩するお父さんと子供達。人生にこういう時間があればいいんだ、という気持ち。最後にスーパーへ行き、日本酒とパテを買う。家に帰って、耕さんがホタテのレモンクリームパスタを作ってくれた。パテを切って、珍しく二人で晩酌。

10月14日

仕事から帰り、昨日取ったシソの実を加工する。たくさんあったので、塩漬け、醤油漬け、シソの実味噌にする。母から届いた荷物にセブンイレブンのポテチが入っていて、帰宅した耕さんとあっという間に食べきる。予想通り満腹になり、お腹が空くまで映画を観ることにする。晩ごはんは、最近気に入っているコープの冷凍餃子。半分焼いて、半分は、長ネギとニンニク、生姜で作ったスープに入れて水餃子にした。耕さんは明日から新潟で出店のため、五日間不在になる。三ヶ月ほど前にも一週間不在だったときがあるのだけど、そのとき怖くて眠れなかったので、今回も不安。とはいえ、準備で忙しい人に対して、怖い怖いと訴えるよりも、出店の相談にのるとか、落ち着いて準備ができる環境を整えるとか、やるべきことはあったはず。相変わらず子供っぽい(宮脇さんにも、「なかっちゃんそろそろ大人になってよ」と言われた)自分を反省した。

10月15日

耕さんを見送り、仕事へ。今日は漁師さんがでっかいスミイカを持ってきてくれた。多分売れないだろうけど、並んでいたらおもしろい(それくらいでかかった)という理由で店に出していたら、店長や係長、他の部署のスタッフさんが代わる代わるやってきて「でかいなぁ!」と言いにきて、その度に職場が賑やかになった。結局、午前中に売れた。仕事終わりに、近くの喫茶店・サウンドハウスへ。Mさんに絶対食べてと言われたチキンカツカレーを注文。ここの奥さんは、明るくて、歌うような声で話しかけてくれるので、なんだかこちらも明るい気持ちになる。店を出て、羽茂温泉へ。バスで帰ろうと時間を潰していると、おじゃるずの武藤さんが迎えに来てくれた。武藤さんは、「周りの目を気にせず、好きなようにやればいいよ」と会うたびに言ってくれる。「今、特にやりたいことがなくても、生活できているならそれで十分だし、タガヤスくんのサポートがゆきのちゃんのやりたいことならば、しっかりサポートして二人で暮らしていけばいいよ」武藤さんにタコと卵をおすそ分けして、柿をいただいた。

大学の友達や、香川の友達が誕生日のメッセージをくれた。久しぶりに連絡を取る人もいて、この一年の近況報告などをする。普段、なかなか連絡を取ることのない友人もいるけれど、彼氏ができただの、最近好きな芸能人だの、くだらないことをだらだらと話すのは楽しかった。

10月16日

一人だと料理をする気力が湧かないので、おでんを作って毎日食べようと思い、仕事終わりに買い物。練り物コーナーが充実しすぎていて悩んでいると、品出しに来たスタッフさんから「誰かと思ったらゆきのちゃんかぁ!」と声をかけられた。佐渡に来て、「タガヤスくんの彼女」と呼ばれることが多く、名前で呼ばれることが少ない。それが少し寂しいような、耕さんの彼女として良い印象を残さねば、という重圧になるような、自分がいないような気持ちになることがあるので、「ゆきのちゃん」と言ってもらえたことが嬉しかった。嬉しくて練り物を多めに買ってしまった。しかし、おでんを作るのには下茹でが必要だと分かり、面倒になって、今日はゴーヤチャンプルーにしました。適当に作ったらあんまりおいしくなかった。中学の同級生二人とZOOMをした。

一人で夜を過ごす不安があったけれど、猫がいれば大丈夫だ。布団に潜り込んできて、腕に頭を乗せてすやすや眠る姿が本当に可愛い。

10月17日

今日から二連休。

朝は、猫が可愛いので、ついつい昼まで一緒に布団の中で過ごしてしまった。起きて、洗濯、最近サボっていた掃除をして、おでんを作った。タコ、鶏肉、大根、ジャガイモ、厚揚げ、がんもどき。おばあちゃんが送ってくれた牡蠣の缶詰を開けて、日本酒を飲みながら食べました。お風呂にも入らずに寝る。猫がいれば怖くないけれど、一人だとどうしても生活が怠惰になるな…