中田日記|11月15日〜11月21日

11月15日

休み。洗濯、掃除、衣替え。あれこれやっていたらあっという間に夕方になった。

耕さんと小木の「稲よし」に行って晩ごはんを食べる。店に入って、まず壁一面の漫画たちに心を奪われた。タレカツ丼と天丼を注文して、それぞれ黙って漫画を物色、黙って読む。古い「暮しの手帖」なんかもあってうれしい。テレビで「鉄腕DASH」をやっていてつい目で追ってしまう。実家では毎週日曜日は必ずこの番組だ。この日はお米の収穫をしていて、田んぼをやっている耕さんも興味深そうに観ていた。天ぷらもカツもどっしり盛られていたので満腹。次に来るときは、丼ものひとつと単品をいくつか頼んで分け合うのがいいね、と話しながら帰った。羽茂温泉に行って、すぐに寝た。

11月16日

あたたかいので、仕事終わりに歩いて帰った。久しぶりに明るい中で山々を見ると、紅葉が進んでいる。十日町は、赤も黄色も華やかなエレクトリカル・パレードみたいな感じだったけれど、このあたりの紅葉は茶色が多くてちょっと地味。でもその素朴さがちょうどよくて、しみじみ眺めながらゆっくり歩いた。途中で謎の黒い実を発見。中途半端にでかい。あちこちにみかんや柿の木がある帰り道。

晩ごはんは、白菜と豚肉の重ね蒸し、耕さんがたくさんもらってきたきのこの味噌汁、わたしが職場でもらってきた鮭の胡椒焼き(お気に入り)、ごはん。白菜は、理加さんがたくさん送ってくれたすだちを絞って食べた。

11月17日

11月19日は「えびす講」という行事がある。お供え用の尾頭付きの魚の準備で忙しかった。ウルグアイ産のアラカブを二匹ずつたくさん詰めた。定休日の耕さんに迎えにきてもらって帰宅。チェンソーを買ってきた耕さんは薪作り。防寒対策で窓に緩衝材を貼るというので、わたしは窓掃除をした。

自然薯をもらったのでとろろごはんにする。すり鉢ですると聞いたので挑戦してみたけれど、挫折して、おろし金でおろしたものをすり鉢ですった。落花生もたくさんもらっていたので塩茹でする。柿もたくさんもらっているのだけど、食後のデザートだけだと食べきれなさそうだったのでポタージュに挑戦。ジャガイモと玉ねぎを炒め、柿を入れてしばらく煮てからミキサーにかけて豆乳でのばす。これは明日の朝用。味見の段階で微妙(というか柿がジャガイモと玉ねぎと一緒に炒められているという事実を受け入れるのに時間がかかりそうだ)だったので心配。たくさんもらったレンコンはひき肉と炒め、鮭を調理する元気がなくなったので味噌汁にぶち込んで晩ごはん完成。自然薯のとろろを作るのは難しいですね。

11月18日

まちの方へ出かけていた耕さんが、ミスタードーナツをお土産に買ってきてくれたので昼ごはんにする。ピカチュウとラッキーのドーナツ。甘ったるかったけど楽しく食べた。なぜラッキーを選んだのだろう。ラッキーは人気があるのか?その後、おじゃるずさんにトラックを借りて森林組合に木っ端をもらいに行く。広くて薄暗い作業場、黙々と作業していたお兄さんがかっこよかった。最初は少し不審がられたけれど(そりゃそうだ)たくさん分けてくださったので二人でせっせと運ぶ。「薪富豪になっちゃったね!」と耕さんが言う。久しぶりに力仕事をしたらなんだかスッキリ。歩くだけじゃだめだな…

晩ごはんに、鶏肉と落花生の炒め物、昨日のレンコンの炒め物、自然薯のとろろ汁、ごはん。とろろを団子のようにして汁の中に落とした食べ物、全然美味しくできなくて落ち込む。さらに、福島先生と奥野先生のトークイベントの配信が今日だと思い込んでいて、B&Bのスタッフの方のお手を煩わせてしまい落ち込む。さっきスッキリしたと思ったのに、失敗ばかりの夜になってしまった。

11月19日

「えびす講」の日。忙しかった!「出しても出しても売れて嫌になる」とKさん。明日はお休みの予定だったけれど、明日も忙しそうなので出勤になる。今週は忙しい日が多いけれど、Tさんが一週間入院しているためKさんは8連勤だ。心配だけれどわたしはわたしのできることを頑張ってこなすしかない。忙しくてもできるだけ明るさを保とう、と決意。今日はあたたかくて原付で帰るのが気持ちよかった。

晩ごはんは、落花生の炊き込みごはん、鶏肉と玉ねぎと小松菜のピーナッツバター炒め、レンコンすり流し汁。レンコン汁だけ山の郷土料理みたいになってしまった。汁物のレパートリーが少ない。

福島先生と奥野先生の対談がとてもおもしろかった。ところどころ難しい言葉や考え方があり、耕さんが解説をしてくれた。今抱えている違和感や社会がこうあればいいなと思う状態は、人類学を用いて言語化できるのかもしれない。そう思ったらわくわくしてきた。「福島先生変わらないなぁ」「奥野先生相変わらずだなぁ」と言いながら観た。二人とも楽しそうだった。

11月20日

とっても忙しかった!Kさんがバタバタしていて「もう嫌だ!」「落ち着きましょう!」「そうだ落ち着こう…もう嫌だ!!!」うわ〜〜

午前中でなんとか落ち着いて、早上がりのMさんと駐車場で行われていた試乗会に行く。マツダの新しい車に乗ったら近未来で驚きっぱなしだった。窓に浮かび上がる速度、標識を捉えて画面上でお知らせするカメラ、BOSEの音響システム。走りも素人でも分かるような滑らかさで、それを「シルキーな走り」というのだと教わった。シルキーな走りを体感。

晩ごはんは、アボカドと鶏肉のわさび醤油炒め、わかめと豆腐の味噌汁、Kさんがくれた鮭の西京漬焼き(うまい)でした。食後、こたつで書き物や読書をする。こたつの中で猫が伸びたりごろごろしたりしていて、時々こたつ布団をめくっては可愛いねチェックをしてしまう。可愛いね君は。幸せでいておくれ。

11月21日

休み。

午前中は掃除洗濯。午後は日記を書いたりクリスマスエピソードを書いたり。こたつの中に伸ばした足に寄り添って寝る猫が可愛い。わざわざ寄り添ってきちゃって。困っちゃう。お休みの日は一日中猫と一緒にいられるから好き。それだけで満たされるような気がする。作業中にツイッターを開いたら、ボーダレス・アートミュージアム「NO-MA」の母体である社会福祉法人グローの理事長から女性スタッフへの長年の性暴力、パワーハラスメントがあったことを知る。征三さんとも親しい人だ。友人が勤めていたこともあった。行ったことはないものの、施設のインタビュー記事などを読んだこともある。ふつふつと怒りが湧いてくる。人権や尊厳を重んじる福祉の現場で、どうして女性スタッフへの人権は無視されるのだろう。興味のある領域、施設だったので特にこの一件は追っていこうと思う。

晩ごはんは、白菜と豚肉のミルフィーユ鍋、豆苗とベーコンの卵炒め、ごはん、キムチ。

ゆきの
愛媛県出身・新潟県佐渡市在住。元書店員。現在はアルバイト(鮮魚コーナー)。