日曜はじまり日記|12月20日の週

12月20日(日)くもりときどき雪

休日。夕方、対話式のオンラインイベントの実施テストに自宅からzoomで参加(仕事)。対面と違っていろいろ難しいところはあるものの、今年はいろいろなことが不要不急だと切り捨てられてきたので、何かに資するとも限らない話をすること自体に静かな喜びを感じた。何より、ほかの人がコロナ禍に何を考えて暮らしているのか、その戸惑いを聞くことができてよかった。改めて聞く・話す場でないと、切り出すのがちょっと躊躇われるセンシティブな話題でもある。本当は会って話ができたらもっといいのにな。

なんか、最近日記が書けなくなってきた。落ち着いてことばを書く気になれない今日この頃。


12月21日(月)晴れ

休日。この間買った米麹で久しぶりに甘酒を仕込んでいたのだけど、温度調節がうまくいかずにちょっと失敗。酸味が出てしまった。台湾式の電気鍋で保温したけど、やっぱり普通の炊飯器のほうがいいのかな。要リベンジです。

夜は楽しみにしていた忘年会。いわゆる宅飲みで、それぞれが持ち寄りで参加。こういうのは本当に久しぶりで楽しかった。
0時近くに外に出ると道路はつるつるに凍っていた。明日も朝から仕事なので、近くのホテルに泊まることに。GOTOトラベルのおかげで2000円ちょっとで泊まれる上に、地域共通クーポンというのを1000円分もらえた。何に使えるかわからないけど、お得すぎてちょっと動揺。


12月22日(火)晴れ

ホテルで目覚める。ほのかに頭が痛い。朝からがぶがぶ水を飲んでいる理由を同僚に尋ねられ「二日酔い」と答えると、なんてわかりやすいんだと笑われた。

昨夜もらった地域共通クーポン、調べるとカネイリでも使えるらしい。店長の伊藤さんに「何にでも使えるんですか?」と聞くと「金券と同じですから」とのことなので、夕書房の新刊『したてやのサーカス』を嬉々として買う。装丁がかっこいい。それにしてもクーポン、なんてお得なんだ…。また無駄にホテル泊まりたい。


12月23日(水)晴れ

仕事終わりに職場の人とささやかな忘年会。わたしは車で帰るので飲まず。23時前にはいったん解散して、残った3人で何となく夜の閖上までドライブすることになった。なった、というか、わたしがドライブに誘ったのだ。まさか閖上に行きたいと言われるとは思わなかったけど、夜だからか意外と近く感じた。
車を堤防近くに停めて砂浜を歩く。暗いせいか砂浜がずいぶんと長く感じ、水際がこんなに遠かったのかと驚いた。立ち止まって見上げるとオリオン座。遮るものが何もなく、視界の限りに空が広がっている。砂浜は相変わらずずっと遠くまで続いているようで、なんだか砂漠にきたような気持ちになる。波打ち際のほうへ歩いて行くと、ある瞬間から突然波の音が大きくなり、大きな闇が迫ってくるように感じた。急に怖くなり足がすくむ。夜の海に来るといつも、波に心が吸い込まれそうで視界がぐらつく。

夜中にドライブをしたのはすごく久しぶりだった。車中の時間はそれぞれに前を向いてポツリポツリ話せるから、気負わなくて好きだ。運転できるようになって本当に良かったな。夜の道を走っていると、無力な自分から遠ざかることができる。


12月24日(木)晴れ

休日。朝から車の定期点検のためホンダへ。待ち時間にいろいろな雑務をこなす。未だにわたしの携帯には古巣の本屋への問い合わせが年に数件あり、それの対応(すみませんもう退職してまして…)を終わらせ、最近何度もかかってきていた派遣会社からの電話に折り返し(就職したので仕事探してません)、そうこうしているうちにmacの充電が切れたので『うたうおばけ』の続きを読んだ。

くどうれいんさんが描く日常のシーンの解像度の高さが本当に素晴らしくて、ため息が出る。心がざわついている時でも、するすると読めるし元気が出る。わたしも学生の頃にこうやって、そのとき感じたことや考えたことを書き留めておけばよかったな。これは世紀の大発見なんじゃないかとひとりで静かに興奮したこととか、小さな体の中で生まれ続けるどろどろした感情とか。筆力がないからうまく再現できないだろうけど、きっと生きる糧にはなる。

社会人になってからのわたしは結構メモ魔だ。頭の中にことばが生まれると、スマホのメモを開いてささっと打ち込んで安心する。とはいえメモをして満足してしまうから、後から見ても何のことだかさっぱりわからないものがたくさんあって、たとえばこの間見つけた2017年2月9日のメモには「当たり前のおじさんになる」と書かれていた。どういう意味なんだろう。書いた時はきっと、後から見ても絶対に思い出せるとたかを括っていたんだろうけど、残念ながら全然わからない。


12月25日(金)くもりときどき雪

「サンタさんがきたよ!プレゼント見にきてはやく!」とともちゃんからハイテンションな電話。「えー!ほんとにきたの?!すぐ行くね」と心底驚くふりをして会いにいく。いやぁしかし、ほんとうにうれしそうで、とにかくよかったです。たいちゃんにあげたおもちゃの救急車はサイレンの音がすごくリアルで、聞こえてくると結構不穏な気持ちになる。でもうれしそうで何より。

今日は午後から仕事。生理2日目、ふとした瞬間に情緒不安定になる。こういうときは暇だと永遠に沈み込んでいくから、仕事が忙しくて助かる。


12月26日(土)晴れ

午前中は仕事を休んで、まどをあける2号の準備。執筆依頼のメールを送る。こんな年末になる前に進めておけたら良かった。忙しい時期に迷惑じゃないか心配で申し訳ない。でも、依頼をした原稿を読むときのことを想像するとわくわくしてくる。前回はもらった原稿がうれしくて3回くらい泣いた。

この週末は世の中でいろんなイベントがあるらしい。ライブ配信とか、ラジオ配信とか、香川ではサニーデイサービスのライブがあるらしくライングループが盛り上がっていた。わたしはというと仕事終わりにマリーとご飯へ行った。住む場所や仕事を変えてもずっと途切れずに付き合い続けている唯一の地元の友達。去年までの自分を知っている人がほぼいない仙台で、何の説明もなしに話を始められるありがたさを噛み締めた夜だった。

ゆり
宮城県で暮らしています。関東や四国での生活を経て帰郷しました。元書店員、いまは文化施設職員。