中田日記|12月27日〜1月2日

12月27日(仕事)

売り場で毎日流れている有線の邦楽週間ランキング的なアレを聴くことで、世の中の流行に触れている。少し前、その頃よく流れていた曲の歌詞がとても苦手で、わざわざ家に帰って検索した結果、その曲をモチーフにしたドラマまで製作されていることが判明し、なぜかめちゃくちゃ憤って耕さんに延々と怒りをぶちまけたことがある。今日、久しぶりにその曲が聴こえてきた瞬間。並んで作業していたMさんが「おれ、この曲すげー苦手」と呟いたので、「わたしもです!!!!!!」とはしゃいでしまった。30分残業をして帰る。

〈夕飯〉大根がたくさんあるので、今日はおでん!がんもどき、ウィンナー巻、ちくわぶを買い、もらったすり身と鶏肉、ジャガイモを入れた。「うかたま」のレシピは下ゆでをせず、どんどん材料を入れて煮込む方法。今日は煮込み時間が足りなかったので、明日を楽しみにします。

12月28日(休み)

生理前でとても体調が悪い。頭痛と腹痛がひどく、布団の中で横になって過ごした。おでんがあるおかげで夕飯のことを考えなくてもいい。耕さんも疲れが出ているようだし、今日はおでんを食べて早く寝よう。

〈夕飯〉昨日のおでん。「なんか鶏肉が妙にうまい」と言いながら食べた。丁寧に作らなくても、ちゃんと美味しいな。よかった。

12月29日(仕事)

明日明後日に向けてひたすら年末用のお惣菜のパック詰め。また寒ブリが出ていたので買う。三五郎さんの分も買って、耕さんと一緒に持って行った。三五郎さんの家は、うちよりずっと高い場所にある。寒ブリを渡して、見送ってくれるゆきえさんと外に出ると、ぽっかりと丸い月が出ていた。「綺麗ですねぇ」「ああ、本当に綺麗だ。ここは月がよく見えるんだ」よく晴れていて、空が明るい。立ち寄ると、いつも、ちょっと上がっていかないか、と誘ってくださるのだけど、夕飯やお風呂の準備があるのでお断りしてしまう。次は短い時間でもお邪魔しようか、と、耕さんと話しながら帰った。

〈夕飯〉白ごはん、冷凍餃子(ヨコミゾの冷凍餃子が美味しくて、つい買いすぎてしまった)、芽キャベツとベーコンのスープ、寒ブリの刺身。統一感のない食卓。

12月30日(仕事)

さすが年末、客足が多い。刺身の盛り合わせがたくさん出る。「明日はこの4倍くらい忙しい」とTさん。昼過ぎから降り始めた雪があっという間に積もっていく。風も強いので、喫茶店で耕さんを待つことに。年内の営業は今日が最後だからか、常連さんらしき人がぽつぽつとやってくる。普段は見ない、若いお母さんたちが集まってお茶をしている姿もある。島外に出た友人が帰省して、久しぶりに集まったようだ。賑やかな様子に「ああ、年末なんだなぁ」としみじみ思う。食後に紅茶を頼むと、「今年もご愛顧ありがとう」と、チョコレートケーキを一緒に出してくれた。帰り際、店のご夫婦が飼っているトイプードルを抱っこさせてもらった。ふわふわの毛をブンブン動かして、ベロベロ舐めてくる。愛情表現が過剰でかわいい。ほかほかした気持ちで店を出た。迎えに来てくれた耕さんと温泉に行ったのだけど、耕さんの発言に気になるところがあり、帰りの車内で話し合いになった。話し合ったとはいえ納得できず、口を聞く気にならなくて、黙って夕飯を食べて、布団に入った。

〈夕飯〉耕さんの作ったお好み焼き

12月31日(夕方まで仕事)

ひたすら刺身の盛り合わせを店頭に出し、ひたすら新巻鱒を袋に詰め、あっという間に夕方になった。惣菜の巻き寿司を食べて休憩。ささやかな大掃除をして、全体終礼をして今年の営業はおしまい。Mさんはあっという間に帰り、TさんとKさんはパチンコの話をしながらのんびりと出て行く。車に乗り込む二人に「よいおとしをー!」と叫ぶと、手をひらひらと振り返してくれた。迎えに来てくれた耕さんの車に乗り、温泉へ。家に帰って、耕さんに夕飯の支度を頼み、わたしはまどさんと原稿の相談を兼ねた電話をした。漫画の話から、政治の話へ。夕飯の準備を終えた耕さんも会話に入り、怖い映画の話で盛り上がる。「死霊のはらわた」を観るか観ないか…。まどさんがゆうへいさんにも繋いでくれて、久しぶりに4人で話をした。会いたいな。まどさんが、「「まどをあける」は、ゆきのちゃんとゆりちゃんに好きな人がたくさんいて、2人が、その人たちのことを紹介したいっておもいが伝わってくるところがいいところだ」と言ってくれた。まどさんが、まっすぐ、真面目に褒めてくれたことにじんとした。ゆうへいさんとまどさんの誠実さに触れて救われる。嬉しい年の締めくくりになった。夕飯を食べ、日付が変わる頃に家を出て、活性化センターで年越しそばを食べた。あごだしのお蕎麦。せっかくなので、車を少し走らせて、近くの神社で初詣。真っ暗な雪の中、耕さんと連れ立って神社に行くなんて不思議な感じだ。ここはどこなんだろう、なんだか現実味がないな。雪景色にまだ慣れていないせいかもしれない。

家に帰ると、大学の友達がトルコ土産にくれたトリのぬいぐるみ(電気のヒモに結んで吊るしていた)を猫が食いちぎっていた。綿が散乱して大惨事。ボロボロになってしまったぬいぐるみにお礼を言って、代わりに、耕さんが作った藁の鍋敷きを結んだ。

〈夕飯〉耕さんが作ったツナとほうれん草のクリームパスタ、芽キャベツとベーコンのスープ(クミンが入っていてとても美味しい)

1月1日(休み)

ゆっくり起きる。昨日のスープを朝ごはんに食べ、耕さんは年賀状を、わたしは日記を書く。休憩がてら、一階の廊下の掃除。大掃除というほどのことはできていないけれど、二人いると掃除がスムーズに進む(圧倒的に耕さんの持ち物の方が多いので、捨てても良いか確認する必要がある)。二階の部屋の、すっかり台になっていたレコードプレーヤーも、スピーカーを設置する棚を作って、いつでも聴けるようにした。Spotifyを導入してから、むしろ、音楽を聴かなくなった気がする。あんまり手軽すぎて、生活の中で、音楽を聴く時間を重要だと思えなくなっていたような。ラジオを聴くようになって、音楽を聴く時間がないということもあるけれど…。大きなスピーカーから流れる音は心地よく、ただ音を聴いていることが楽しかった。レコード、わたしも買ってみようかなぁ。今日はもうお風呂も入らないことに決めて、おやつを食べながらこたつで過ごした。4日に伊藤さんとのポケモン勝負がある耕さんは(一年準備してきた)集中してポケモンを育てていた。勝負に負けると、藁細工用の藁を奪われるらしい。

〈夕飯〉お雑煮(鶏肉、白菜、大根、もち。来年のわたしへ。出汁をしっかり取らないとおいしくないよ)、鶏肉の野菜巻き(冷凍)、鮭の西京漬(冷凍)、ニシンと菜の花のなます(職場の余り物)、もちの磯辺焼き

1月2日(休み)

耕さんと今年の計画を立てた。畑をやる、店を始めるための準備をする、本を作り始める。計画が現実味を帯びて、楽しくなってきた。全部そうである必要はないけれど、二人で一緒にできることがあるといいなと思う。今日は早めに温泉に行くことに。温泉の駐車場に車を停めて、ちょうど同じタイミングで車を降りてきたカドさんも一緒に、隣の神社に初詣をしに行く。手水舎の柄杓が撤去されていて、代わりに消毒液が置かれていた。お参りをして、おみくじを引き(中吉)、植物園を通って歩いて温泉に戻る。降り積もった雪を踏むと、ぎゅいぎゅい鳴った。冷え切った身体をお湯の中でほどき、帰宅。映画「AKIRA」を観ながら夕飯を食べた。

〈夕飯〉耕さんの作ったおでん。大根、鶏肉、ちくわぶ、こんにゃく、玉ねぎ天ぷら、ウィンナー巻き、卵。下ゆでした大根、よく味が染みている。

ゆきの
愛媛県出身・新潟県佐渡市在住。元書店員。現在はアルバイト(鮮魚コーナー)。